ドロップアウト シリコンバレーを騙した女(Disney+オリジナルドラマ)
ドラマ情報
2022年制作 製作国:アメリカ 原題:The Dropout 全8エピソード
監督
マイケル・ショウォルター
フランチェスカ・グレゴリーニ
エリカ・ワトソン
出演
アマンダ・セイフライド
ナヴィーン・アンドリュース
ウィリアム・H・メイシー
ローリー・メトカーフ
あらすじ
幼い頃から「何か新しい発明をして世界を変えたい」と将来の夢を語っており、熱心に勉強に励んでいたエリザベス・ホームズ(アマンダ・セイフライド)は、名門のスタンフォード大学化学工学部を退学後、シリコンバレーに血液検査のベンチャー企業「セラノス社」を立ち上げます。セラノス社は数滴の血液でコレステロール値やがんなどを感知できる検査機器<エジソン>を開発し、安価で従来よりも早く検査結果を提供することができると謳っていました。当時は、大学中退の若い女性が創業者ということで、“史上最年少の女性ビリオネア”として全米メディアの注目の的になったが、2015 年にウォール・ストリート・ジャーナルが調査報道を発表し、<エジソン>には正確性に重大な誤りがあることが世に知れ渡り、セラノス社は衰退することに…。
- エピソード1:51分【アイム・イン・ア・ハリー】エリザベス・ホームズはスタンフォード大学を中退し、血液検査の新会社を設立する。
- エピソード2:52分【サトリ】エリザベスは、自分の技術をシリコンバレーのベンチャー投資家に持ち込む。
- エピソード3:55分【グリーン・ジュース】セラノスが急速に拡大する中、エリザベスの技術も遅れまいと奮闘する。
- エピソード4:51分【オールド・ホワイト・メン】ウォルグリーンはエリザベスの話に乗り、セラノスとの新たな提携の契約を結ぶ。
- エピソード5:52分【フラワー・オブ・ライフ】エリザベスとサニーは、技術的な失敗を解決しようと奔走する。
- エピソード6:50分【アイアン・シスターズ】タイラー・シュルツとエリカ・チェンは、エリザベスと会社に関する衝撃的な事実を発見する。
- エピソード7:46分【ヒーローズ】厳しい監視下で、エリザベスとサニーは守りを強化する。
- エピソード8:53分【リジー】ウォール・ストリート・ジャーナルの記事をきっかけに、エリザベスとサニーは報いを受ける。
観ようと思ったきっかけ
- 面白そうだったから
ネタバレ感想
エピソード1は主人公のエリザベスの紹介、会社を立ち上げるまで。
エピソード2は早くも試作品の捏造。会社を大きくしAppleのデザイナーを引き抜く。創設スタッフたちは急激な変化に戸惑う。
エピソード3はエリザベスが製薬会社と契約出来ず&試作品が上手くいかないのでCEOを降ろされる危機。CEOを降ろさせないたいめに恋人のサニーが2000万ドルの資金提供&COOすることを提案する。そして、ばっちり化粧をしスーツを着てイメージチェンジ。
エピソード4は大手薬局会社と提携を結ぶまで。創設スタッフのイアンが薬局に装置を置く計画を知りエリザベスに注意するがそのせいでクビ。イアンをクビにしたら研究チーム全員が辞めると言い出す。それは困るからイアンを戻す。戻した場所は研究室じゃなくてパソコンがあるディスク。左遷?
エピソード5はエリザベスの実家の近所の実業家のリチャードとの訴訟話。イアンがリチャードに訴えられた。イアン、本当のことを言ったらセラノスに訴えられ、嘘を言ったら偽証罪で捕まるという八方塞がりで自殺してしまう。
エピソード6は内部告発。政治家のジョージの孫のタイラーと新入社員のエリカが不正に気付きエリザベスにメールを送る。リチャードはウォール・ストリート・ジャーナルにセラノスの不正情報を流す。リチャードへの情報提供者がタイラーとエリカじゃなくて研究室長だったのはテンション上がった。
エピソード7はウォール・ストリート・ジャーナルが記事を出す。魚を待ってバン!バン!
実際の企業の不正を扱ったドラマ。元々企業の不正を告発する話は好きなのでこのドラマも面白かった。
Appleとスティーブ・ジョブスが好きなエリザベス・ホームズ。2003年19歳で起業し、2018年に倒産。波瀾万丈な人生。この話、現在も続いててエリザベスは2022年1月に詐欺罪と横領の罪で有罪評決が出て、判決の9月に最高20年の禁固刑になる可能性があるってこと。結末を終えてないのにすぐドラマ作っちゃうハリウッドの迅速力すごい。金になるってわかってるから作るんだよね。そこは劇中の登場人物たちと一緒だね。金儲けのためには捏造もデータ改ざんも自殺に追い込む恐喝もなんでもやる。
エリザベスは人は傷つけてないって言ってたけど間接的にイアンを殺したんだよなー。イアンは脚色したオリジナルキャラであってほしいと思ったら実在の人物だった。悲しい。ご冥福をお祈りいたします。
このドラマ見終わった後、エリザベス・ホームズのwikiみたら、ジョブスの真似をしてタートルネックをずっと着ていたって書いてあった。(それはドラマでもわかった)面白いのはそのせいで社内の室温が常に18度前後なっていたって追記があったのでそれをドラマでも取り入れてほしかった。
ドラマの感想ですが、全8エピソードでエリザベスの成功と失敗を描いているので展開が早い。エピソード2でもう捏造しますからね。解雇された創設メンバーのエドモンドともう一人のエンジニア(名前忘れた)が後半、エリザベスの不正を告発するため再登場するのかな?って思ったらそんなことはなかった。
企業の不正を扱った作品って、暴く方が主人公側だけどこっちは不正をする方が主人公なので、どうしても脅迫にびびりながら告発する社員や記者に肩入れしちゃう。
エリザベスの恋人兼責任者のサミーはヤな奴でしたね。そもそもの出会いからちょっと引いちゃう。18歳の女の子に近づく30歳半ばの男よ。そらー、あれよ。社員を平気で恫喝するわよ。
不思議と思ったのが試作機が出来てないのにエリザベスとサニーの口車に乗せられて金を出す投資家や役員たち。結局小型検査装置は完成してない訳で、薬局で採血して会社に運んでラボで他社の検査機を改造して検査しているって。突貫工事にもほどがあるぞって。
劇中でフィリス博士が「なんでエリザベスの話をみんな信じるの?」て言ったらリチャードが「美人で金髪だからだ」って言ってたのが真理よね。エンドロールでも資金集めに困難な女性CEOには金髪にしろってアドバイスするって出てたので、アメリカでは美人で金髪が正義なんだな。
星:★★★★
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